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歯が黄色くなる理由を歯医者が解説

ホワイトニング

歯の黄ばみの原因を徹底解説!歯科医が語る8つの問題点とは?

更新日:

こんにちは!おくちせれぶです。
今回は歯の黄ばみの原因について、エナメル質表面への着色と歯の中にある象牙質の変色について解説します

「若い時は歯が白かったのに」

「10代の健康的な白い歯っていいなぁ」

あなたは自分の歯が加齢とともに黄ばんできていることが気になっていませんか?

「普通に生活しているだけなのに」

「毎日ちゃんと歯を磨いているのに」

そう感じている人も少なくはないはずです。

実際、私が歯科医院で相談される時も

「どうして歯が黄ばんでしまったのかわからない・・・」

という方がたくさんいました。

そして、ほとんどの方が「年齢だから仕方がない」と諦めてしまっていました。

しかし、

実際には歯の変色は防ぐことができます。

もし、すでに黄ばんでしまっていてもホワイトニングで効果的に白くすることもできます。

そのためにも、歯の黄ばみの原因を知って適切に対処してゆきましょう。

あきらめなくても大丈夫!

そこで今回は、

●どうして歯が黄ばんでしまうのか?
●歯が黄色くなる習慣はどういうものか?
●どんな食べ物が歯の黄ばみを生じさせるのか?

など、歯の黄ばみの原因について詳しくお伝えします。

この歯の黄ばみの原因を理解しておくことで、

  • 歯を黄色くさせない生活習慣
  • 黄ばみの性質に応じたホワイトニング方法
  • 白い歯を維持する方法

がお分かりいただけると思います。

原因がわからないと対策できないですよね!

ただ、その前にそもそもなぜ歯は着色して見えるのか?ということについて触れておきたいと思います。

エナメル質と象牙質に生じる歯が黄色く見える原因

そもそも歯を構成するエナメル質は、実はほとんど無色の組織です

これはハイドロキシアパタイトの色調が主に反映されることによります。

ハイドロキシアパタイトは無色なんだね

そんな無色のエナメル質に覆われた歯が着色して見えてくるようになるのは、エナメル質内のエナメル小柱という所に有機色素が存在するためだといわれています。

本来は無色のエナメル質に色素がついてしまうことが原因なんだ

一方、

象牙質はコラーゲン主体の構造をしており、象牙質自体が黄色の呈しています

ただし、エナメル質ほどには色素成分が浸透するとは考えにくく、象牙質自体の変色が歯の色調に影響を及ぼすと考えられています。

象牙質って変色するのね

つまり、歯科医院で行われるホワイトイング治療についても、市販のホワイトニング歯磨き粉にしても、対象とするのはエナメル質であると考えて差し支えないと思われます。

これらのことを踏まえて、さっそく、歯の黄ばみの原因についてみてゆきたいと思います。

歯の黄ばみの原因を知るためには、まず2つの要因を理解しておく必要があります。

 

歯の表面と中が薄く黄ばむ2つの要因と生活習慣の関係

 

実は、歯の変色には

・内因性
・外因性

の2つの原因があります。

すごく重要なポイントだよ!

内因性とは「歯の内部」から生じる変色で、

メモ

●歯の神経に関係するもの
●薬剤
●病気によるもの
●虫歯

などが原因となって、歯そのものを変色させてしまうことをいいます。

これは子どもの歯にも大人の歯にも生じてしまう変化です。

一方、

外因性とは「歯の外部」に生じる変色で、

メモ

●タバコのヤニ
●コーヒー、お茶、ワイン
●食べ物の色素
●細菌の生産する色素

などを主な原因として歯の表面などにつく着色物質による変色のことをいいます。

この歯の変色は主に大人の歯に多く観察されるものです。

これらにはそれぞれ異なった変色のパターンがあります。

それについて詳しくお話ししてゆこうと思います。

どんなパターンがあるんだろう?

歯の象牙質を黄色くする6つの原因

歯の内部から生じる変色については、以下のようなものがあります。

歯の神経に関係するもの

 

これには「歯髄壊死」「歯髄内出血」「根の治療によるもの」など歯の神経がなくなったものに対して生じる変化で、その多くは褐色や黒色に変色してゆきます。

原因としては
・打撲
・外傷
・歯の神経の切断と取り残し
・血液
などがいわれています。

歯の神経はとっても大事!

薬剤によるもの

歯の変色を招く薬剤として歯科業界で有名なものがあります。

それは「テトラサイクリン」という抗生物質による歯の変色です。

これは主に歯が骨の中にあって、まだ生えてきていない時に起こります。

完成されていない歯のアパタイトという成分にテトラサイクリン系抗生物質が沈着することによって発生するといわれています。

幼少期に飲んだ抗生物質により、大人の歯が黒色または濃い緑色になってしまう人が頻出したため、現在は使用を控えられています。

安全性を考えて薬を処方してもらおう!

病気による変色

全身性疾患いわゆる病気によって歯が変色してしまうことも度々みられます。

・先天性組織褐色症
・アルカプトン尿症
・先天性赤血球形成性ポルフィリン症
・胎児赤芽球症
・新生児黄疸
・リウマチ熱

などによる変色が現在は認められています。

虫歯による歯の変色

言わずと知れた虫歯にも歯の変色を生じさせるものがあります。

そもそも、虫歯自体が黒色のイメージだと思いますが、これは慢性う蝕といって

進行が遅く、時には停止してしまっているようなものをいいます。

これに対し、急性う蝕というものもあり、進行が速く歯を柔らかくしてしまう虫歯です。

多くは褐色をしていることが多く、健康な歯と見分けにくいこともあります。

歯が欠けてしまった際に、思ったよりも大きな穴になっている場合に、内部にこの急性う蝕が生じていることがあります。

虫歯にならないようにしなくちゃね!

加齢による歯の変色

長年歯を使っていると、酸性度の高い飲食物や強い歯ブラシの圧力を何回も受けることになります。

そうすることによって、歯のエナメル質の透過性(光を通過させる性質)が向上しながら、薄くなってゆくことが考えられます。

すると、長年の間に徐々に黄色くなったエナメル質の内部にある象牙質という組織が透けてみえてくることがあります。

象牙質はそもそも黄色い組織なので、これが透けて見えてくることにより歯自体が黄色く見えるようになってきます。

意外な原因によるもの

薬剤による歯の変色について、歯が完成する前に起きるとお伝えしましたが、実は完成された大人の歯自体にも変色が生じることがいわれています。

1つは抗生物質です。

これは意外ですよね!

とくに前出のテトラサイクリン系抗生物質は歯の硬組織と呼ばれる部分となじみがよく、

この部分に紫外線を受けると光酸化が起き、歯の象牙質が変色すると考えられています。

象牙質と歯の神経との境目には、象牙芽細胞というものが存在し、生理的な変化や刺激によって第二象牙質という組織を形成します。

この第二象牙質を作っている最中に抗生物質が吸収されると、

ハイドロキシアパタイトと抗生物質が結合し沈着するといわれています。

もう1つは糖質です。

糖質は虫歯をつくること意外にもいろいろと問題があるよ

よく例え話に言われるのが、「切ったリンゴを放置すると茶色くなる」というものです。

これは糖化(グリケーション)と呼ばれる反応で、コラーゲンを構成するアミノ酸の1つである「プロリン」に糖質が結合して生じる変化です。

この糖化による影響は、コラーゲンを劣化させ変色もさせてしまいます。

歯の中にもコラーゲンが存在しますので、これが糖化の影響を受けることにより変色が生じると考えられています。

以上が歯の変色を招く内因性のものになります。

では、続いて「外因性」の着色についてみてゆきたいと思います。

歯の表面にあるエナメル質が黄ばんでしまう習慣とは?

歯の表面に付着する着色物質、これは場合によっては歯の汚れともいわれますけれども、

外因性とよばれるこの着色には、歯のエナメル質表面に出来るペリクルという糖タンパクが関与しています。

ペリクルとは、ハイドロキシアパタイトに吸着した唾液タンパクが凝集して生じた膜のことです。

歯って裸じゃないんだよ!

このペリクルが以下のような着色物質と吸着されることで変色が生じます。

嗜好飲料(コーヒー・紅茶など)による着色

お茶、コーヒー、ワインなどの嗜好飲料の中には「タンニン酸」という物質が含まれます。

これらの飲み物で着色するのはよくお見かけします

このタンニン酸は、タンパク質と反応すると水に溶けなくなります。

その状態になると、カルシウムやマグネシウムと反応して褐色の沈殿を生じます。

また、鉄と反応した場合には暗褐色の沈殿を生じます。

薬剤による着色

歯周病の治療や口の中の消毒に塩化ベンザルコニウムクロルヘキシジンという薬剤が使われることがあります。

この薬剤はペリクル中のアミノ酸とメイラード反応(=糖化・グリケーション)を起こす触媒となり褐色物質を生成します。

また、

虫歯予防で歯科医院で歯に塗られることもあるフッ化第一スズという薬剤は、時折、歯に褐色の着色を生じることがあります。

以前行われていたアマルガム修復治療という治療方法に使われていた水銀も、歯に溶け出して黒色に生じさせることがあります。

これらのように、金属化合物は歯に着色を生じさせることが懸念されています。

お薬は使い方も慎重にすることが重要なんだ!

タバコのヤニや食べ物などによる着色

カレーライスを食べた後に、歯磨きをすると歯ブラシが黄色くなった経験がある人もいらっしゃるのではないでしょうか?

その他には、喫煙者の多くはタバコのヤニが歯に付着していることも少なくありません。

・コーラ
・紅茶
・ケチャップ

なども着色の原因になるものですが、

・キムチ
・カレーライス

など、色素の強い飲食物によっても歯の表面に黄ばみが着くことがあります。

ん〜、美味しそうなものばっかり!

それから、

ポピドンヨード製剤といわれる濃い茶色のうがい薬も歯の着色の可能性が高いので、注意が必要になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

とっても難しかったです
少しずつ知ってゆけば大丈夫だよ!

歯の着色には歯の内部から由来するものと、外側に付着するものの2つがあるというお話を致しました。

内部からは変色には

ポイント

  • 歯の神経の反応によるもの薬剤によるもの
  • 全身疾患
  • 加齢
  • 抗生物質
  • 糖質

 

など様々な要因が関係していることをお伝えしました。

また、外側からの着色には

  • 嗜好飲料
  • 薬剤
  • 色素の強い食べ物

の深い関与が認められました。

これらを踏まえて、歯を白い状態でキープするには

1:健康でいること
2:色素の強いものは口にしない

などの対策が必要だと考えられます。

そして、着色してしまったら早めに歯ブラシで落とすか、歯科医院でクリーニングをしてもらうことが良いと考えられます。

やみくもに歯の黄ばみを心配するのではなく、原因を知って適切に対応してゆくことが歯を白く見えるようにキープする秘訣です。

ぜひ、今回のお話を参考にしていつまでも歯を白く保ってくださいね。

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おくちせれぶの発起人。自分の歯並びや口臭などにコンプレックスを抱えている。世の中の間違った「歯」の問題を解決するために現役歯科医とタッグを組み情報を提供中。

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